遺言書はそのうち作成するつもり・・では作成しないままとなる?

日本で遺言書を書く割合

日本では、死後の自身の財産を「誰にどのように相続・遺贈するのか」を決める遺言書を書く方の割合は、どのくらいでしょうか。60歳~79歳の方を対象とした日本財団の調査では、「自筆証書遺言が2.1%」「公正証書遺言が1.3%」という結果となっております。近いうちに作成するつもりであるという回答が13.9%だったようです。

実際に作成した方は、自筆証書遺言と公正証書遺言をあわせて3.4%しかいないという事となります。近いうちに作成するつもりという方が最終的に書かないままお亡くなりになっているという結果ともいえます。では、近いうちに作成するつもりの方が何故遺言書を作成しないままお亡くなりになってしまうのでしょうか。

遺言書の作成は面倒、、、

一番の理由は「面倒だから」という心理的な要因ではないかと推測をしております。そのため元気で意思能力が明瞭なうちは遺言書の作成をつい先延ばしにしてしまうのでしょう。その結果、体力も判断能力も衰え、最終的に遺言書を作成しないまま認知症になってしまったり、お亡くなりになってしまうのではないでしょうか。確かに遺言書の作成は面倒です。精神的な負担は決して小さくはないです。司法書士の私自身も遺言書を作成しておりますが、先延ばしにして時間を要した記憶があります。

明日絶対に作成する!

こんな私が遺言書を作成できたのは「明日絶対に作成するぞ」と強い決意を持ったからです。
(※私が作成したのは自筆証書遺言です。公正証書遺言では公証役場で遺言内容を事前にチェックし、作成日程の予約を取る必要があります。)
「明日絶対にやる!」「今日絶対にやる!」という強い気持ちで行動してみてください。書き上げた時の満足感は本当に心地よいものです。

一番手軽な「自筆証書遺言」

遺言書で一番お手軽なのは、なんといっても手書きの自筆証書遺言です。この自筆証書遺言では、自宅で好きな時に作成することができます。取り急ぎ手書きの遺言を作成しておいて、時期を見て公正証書遺言を作成するのもよいかもしれません。手書きの遺言書で気をつけたいのは、「全文手書き(財産目録以外)、日付の記載、押印」といった要件があります。

できない、、、そんなときには専門家

遺言書の作成が面倒というお客様のために司法書士、弁護士、行政書士といった遺言書の作成に携わる専門家がおります。ご自身の負担軽減のためにも、ぜひ一度ご相談をしていただけたらと思います。

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声に出すことで“ホッ”とされる方がほとんどです


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