相続手続きを進めていると、「戸籍謄本」だけでなく「戸籍の附票」という書類が必要になることがあります。戸籍謄本についてはご存じの方も多いと思いますが、「戸籍の附票とは何のための書類なのか」「住民票とは何が違うのか」と疑問に思われる方も少なくありません。特に不動産の相続登記では、亡くなった方の住所の移り変わりを確認するために、戸籍の附票が重要な役割を果たすことがあります。
今回は、相続手続きにおける戸籍の附票について解説します。
戸籍の附票とは?
戸籍の附票とは、簡単にいえば、その戸籍に在籍している人の住所を記録した書類です。戸籍謄本には、出生、婚姻、離婚、死亡、親子関係など、その人の身分関係が記録されています。これに対して戸籍の附票には、その戸籍に在籍している期間の住所の履歴が記録されています。
つまり、「戸籍謄本=身分関係を確認する書類」「戸籍の附票=住所の履歴を確認する書類」と考えると分かりやすいでしょう。
戸籍の附票はどこで取得する?
住民票は住所地の市区町村で取得しますが、戸籍の附票は本籍地の市区町村で取得します。最近では戸籍の広域交付制度により他の市区町村の戸籍も取得できるようになりましたが、戸籍の附票は広域交付の対象ではなく、本籍地の市区町村で取得する必要があります。
戸籍の附票の便利な点
戸籍の附票は、該当する戸籍に名前が記載されている人の住所も記載されます。例えば、配偶者や未婚のお子様が同じ戸籍に載っていれば、配偶者や子供の住所も記載されてくるのです。相続登記では、不動産を取得する相続人の住所の情報も必要になりますが、戸籍の附票を1枚取得すれば配偶者や子供の住民票を別途取得する必要がなくなります。ただしこの場合には、戸籍の附票に本籍地を記載してもらう方法で取得をお願いします。
相続登記の戸籍・住所関係でお困りの場合はご相談ください
相続登記では、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍を収集するだけでなく、登記簿上の住所と死亡時の住所が異なる場合には、住所のつながりを確認する作業も必要になります。その過程で戸籍の附票が必要となることがあるのです。
特に、
- 不動産を取得したのが数十年前である
- 亡くなった方が何度も引っ越している
- 登記簿上の住所が昔のままになっている
- 住民票の除票が取得できない
といったケースでは、必要書類の判断が複雑になることがあります。












